著:有栖川 有栖「マジックミラー」あらすじ 女性が余呉(よご)湖畔の別荘で殺害された。殺害された女性の夫は一卵性双生児の兄だった。兄と弟が入れ替わり、兄の妻を殺害したのではないか?と疑われるが殺害当日兄は博多へ、弟は酒田へと出張しているという完璧なアリバイがあった。兄の妻が殺害された犯人が解らないまま時間だけが過ぎていく・・・・ そして再び殺人事件が発生。今度は双子の兄弟のどちらかが被害者なのだが、死体は頭と両手が切断されていた為、親族でも身元が解らなかった。最後の最後まで目が話せない一冊です。 感想 「双子」がキーワードとなっていますが、それと共に列車のアリバイトリックが見事でした。 2時間ドラマ「弁護士 高林鮎子」を思い出しました(←知らない方はゴメンナサイ。列車のアリバイトリックと言えばこれしか思い出せなかったので・・・・) 最後に意外な人物が犯人だと解ります。私の想像力が鈍いのか、犯人が解った時は一瞬見間違いかと思いました。 列車のアリバイトリックが好きな方はぜひ読んでみてください。 ↓ 「ダリの繭」 「ダリの繭」 あらすじ サルバドール・ダリに心酔していた宝石チェーン店の社長、堂条秀一(どうじょうしゅういち)が神戸の別荘で殺害された。フロートカプセルの中から発見された彼の死体にはトレードマークであるダリと同じ髭が無かった。その他にも明からに不自然な点が多い。犯人は誰でなぜ死体をカプセルの中に入れなければならなかったのか?難解な事件に有栖川有栖と火村英生が挑む。 感想 ・・・・・かなり難しかったです。 サルバドール・ダリって誰?から始まりフロートカプセルって何だ?と言う全く関係ない疑問が次から次へと出てきて、何も解らないまま読み終わってしまいました。内容は凄く面白かったです。読み進めても謎が深まるばかり・・・・半分を過ぎた頃から終わりを確認しながら「これ終わるよね」と自問自答しながら読みました。私的に理解できない部分があり、何度か読まないといけないと思いました。 |